書いてみる事の大切さ

私の教室は、先ずは書いてもらうということから始めることにしています。講義を聞くだけではなく、つまづいても、ヨタヨタでも、ともかく自分の手で書いてみる、その事からしか始まらないと思うからです。
書いた物を見せて貰えば、その人の位置がわかります。色も見えます。そこからお教えすると言うことが始まります。

昨日は新人さんの初々しい作品が出ました。
二作目のお作です。最初と比べて長足の進歩でした。自分が思い込んでいる「童話」と「本当の童話」の違いを乗り越えられた作品でした。ここから始まります。

怯えないで。
失敗すること、恥をかくことを恐れないで。

大体、子育てなんて、殆どが失敗なんですよ。親が失敗することを前提に子供の生命力は作られているのです。どんなに親がつたなくても、失敗続きの親でも、その親が子を愛してさえいれば、子は逞しく育ちます。

あなたが本当に書くことが好きで愛してさえいれば、あなたの作品はみみっちい失敗など超えて大きく育ちます。

小さな失敗に足を掬われなさんな、と言いたい。大概の失敗は小さな失敗です。

あなたが失敗を恐れれば恐れるほど、あなたの世界は小さくなる。

沢山失敗しましょう。
多くの過ちを犯しましょう。
童話を書いて失敗したとて間違えたとて、誰に迷惑がかかると言うのでしょう?
私がタイヘンなだけじゃないですか(笑)
その私が書きなさいと言っているのですから、大丈夫、書きましょう。

物語を書くという、大きな自由な地平に、どうぞ早くおいで下さい。
お待ちしています。

大内曜子の童話教室

大内曜子の童話教室 NHK大阪文化センター梅田教室で25年の歴史ある童話と絵本テキスト教室のホームページです。

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