発想するチカラ

誰にでも考え方のクセというのはあります。
創作する時、それが個性になる場合もあります。その人でなければ書けない物というのは、この「クセ」が原因という事もあると思います。ただ、創作する時は、自分のクセの悪い部分をよく知っている事が大切だと思います。発想する力を一番邪魔するのがこの「クセ」なのです。どうして、こっちにばかりハンドル切るのかなあ、ほら、また同じ溝にはまったという作品を良く拝見します。
発想が豊かであるというのは、発想が自由自在であるという事なのです。自分からも自由である、という事が大切。詳しく言えば自分の発想の悪い部分を良く知っているという事です。その悪さをすら武器にできる強さが必要です。どんな強さか?それは自分の欠点を良く知り、そこにある毒を良く知り、それでもそこから花を咲かせようとする強い気持ちです。
発想する力、それは何にも囚われず、自由でいようとする力です。作者の描く円が大きな物であればあるほど作品は面白くなります。
狭い徳目から解き放たれていてください。
子供達は驚くほど自由です。だから、力に溢れています。彼らに読ませる物語はどこかに無頼の風が吹く、命に溢れた自由な、大きな物であってほしいと思います。

大内曜子の童話教室

大内曜子の童話教室 NHK大阪文化センター梅田教室で25年の歴史ある童話と絵本テキスト教室のホームページです。

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