物語を創って発表すると言う事は

自分が考えた、オリジナルな物語を他人に読ませると言う事は、大きな一つのコミュニケーションです。それを自ら求めてするというのは、可愛げがある事です。
あなたは他者と繋がりたいと願っている。

あなたは他者と関わりたい、しかし、普通の関わり方はしたくない。
一目置かれたい。
他の人とは違うと、思われたい。
それは誰でもそうです。アホと思われたいと思って人前に出る人はいません。
では、何を提示すれば一目置かれるか?

実は提示する物は問題ではないのです。
一目置かれるためには、仰天する様な物を提示する必要はないのです。
あなたが他者と共有する広場に、どんな姿勢で出てくるか、それこそが大切なのです。
広場に来る以上は、交流を持ちたいのでしょう。では、それを素直に出す事です。

「私は病んでいます。医者に物を書いてみたらと言われてここへ来ました」
そう言われた方が現実にあります。どこまでが本当かわかりません。
ただ私は医者ではありません。
精神を治療することなどできないし、却って悪くする様な事も勿論言います。
でも、その方は、今もちゃんと教室に通ってくださっていて、楽しく作品を発表してらっしゃいます。見ていて、何よりの薬になったのは「仲間」を持たれた事です。「社会」を獲得された事です。

さあ、仲間になりましょう、手を繋ぎましょう、なんて気味の悪い事を私は言いません。
私が言うのは、ただ一つです。

子供が楽しく読める話を書いて下さい。




大内曜子の童話教室

大内曜子の童話教室 NHK大阪文化センター梅田教室で25年の歴史ある童話と絵本テキスト教室のホームページです。

0コメント

  • 1000 / 1000